データガバナンスとは

あけましておめでとうございます。
本年もゆるゆるブログを更新していこうと思います。
とはいえ、前回更新から1ヶ月以上も空いてしまったので、
もう少し頻度を上げられたらなぁと思ってます。

さて、今回は前回のブログに引き続き「データガバナンス」について
書こうと考えております。前回のブログを忘れてしまった方は
こちらも併せて読んでいただけるといいかなと思います。

ADMCとデータガバナンス - fujishinkunのブログ

そもそも「データガバナンス」とは?

”データガバナンスの定義は、データ資産の管理(マネジメント)に対して職務権限を通し統制(コントロール)することである。”
(DMBOK第3章:データガバナンス)

DMBOKによると、上記の説明が記されています。
しかし、これだけでは何を言っているのかわからないと思う方も多いのでは
ないでしょうか?(私もそうでした。。)
そこで、データではなく別の資産(金融資産)を例に考えてみましょう。
下記画像を参考に説明いたします。

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この画像はお金を増やしたいAさんが、株式投資に詳しいBさんにアドバイス
を求めているというものです。
優しいBさんは投資の際のルールを設け、さらにそのルール通りにAさんが
資産を管理しているのかを監督してくれました。
このように、資産を目的に合わせきちんと管理できるように統制していく。
そしてこの資産を「データ」資産に置き換えたものがデータガバナンスです。

データマネジメントとデータガバナンス

データマネジメントとデータガバナンスはよく混同されて考えられる概念です。
しかし、両者はコインの裏表のような関係にあることを理解しておく必要が
あります。

下記は両者の概念です。
データマネジメント:目的達成のため、データ資産を管理する活動を実際に
          手を動かして行うこと。
データガバナンス:データの適切な管理を確実にするために監視統制を
         行うこと。

先ほどの画像の例でいうと、
Aさんが実際にお金を増やすためルールに則り株式投資を行う(マネジメント)。
BさんはAさんがルールを守り、資産を適切に管理しているかを監督する
(ガバナンス)。
となります。
このように、データマネジメント(実行側)とデータガバナンス(監督側)
の間で義務の分離を図るべきです。

データガバナンスを組織に導入するには?

DMBOKによると、データガバナンスを組織に導入するためには3つの機能が必要
であると説明しています。

立法:ポリシーやルールの策定

行政:組織や業務の監視

司法:問題の管理と解決

先ほどの画像の例をこの3つの機能に当てはめて考えてみます。

立法:株式を買う・売るのタイミングに関するルールを定める

行政:上記のルールをAさんが守っているか監視する。

司法:Aさんの売り時で売らないといった行為をやめさせる。

このように、組織にデータガバナンスを導入する際は上記3つの機能を組み込む
ことが重要です。

最後に

今回紹介させていただいた例は、あくまでデータガバナンスの概念をわかりやすく
するため金融資産で例えておりますのでご容赦ください。
もう少しデータガバナンスについて詳しく知りたい方はこちらのブログを
読んでみるのも良いかもしれません。

データガバナンスとは? データマネジメント用語解説6 | Metafindコンサルティング

今回はかなり長くなってしまいましたが、ここまで読んでいただき、
ありがとうございます。
2022年も良い一年になりますように。